こんにちは。
今回は鋼製包丁と食洗機について。
先日、魚をさばいて刺身を作るために手持ちの出刃包丁と刺身包丁を使用しました。
そして、調理後に行った洗浄の際のこと。
いつもは手洗いですが、なぜかこの日に限ってボケていたのか食洗機へ…。
すると洗浄と乾燥後、見事に茶色くサビついているではありませんか。
とりあえず応急処置を施しましたがかなりショックな状態です。
このような経験をされたことのある方は意外に多いのではないでしょうか。
この記事では以下についてお伝えします。
ポイント
・食洗機使用で錆びた包丁の例
・食洗機使用がNGの理由
・サビ取りの処置
・包丁の保管方法
記事の「目次」
食洗機使用で錆びた出刃&刺身包丁
釣り仲間にもらった新鮮なツバス。
こちらをさばくのに上の出刃包丁、柵を刺身にするのに刺身包丁を使いました。
表面の錆びについては以前からあるものです。
普段から砥石で研いで使用しているので切れ味についても特に問題はありません。
しかし今回の調理後に食洗機で洗浄&乾燥したことが原因で…
こうなりました。
かなり派手にサビちゃっています。
洗浄完了から約半日。
食洗機の中を見ると無残な姿がそこにありました。
食洗機NGの理由は鋼製の包丁にあり
いつもは手洗いで洗浄していた包丁たち。
食洗機に入れることでこんなことになったのには明確な理由があります。
それはこの包丁の刃が鋼製であるということ。
見えにくいですが「本鋼」の文字が刻まれていますね。
基本的にこの手の素材のものは食洗機非対応となっています。
何も考えずに食洗機に入れてしまえばこの通り。
なお、乾燥機能ももちろん効いていますので、高温状態にさらされた鋼の中の炭素が酸素に反応してサビる…とのこと。
ステンレスのものと比べ物にならないくらい錆びやすいということも鋼包丁の特徴。
この状態では切れ味どころか、食材を切るのもためらってしまうほどですね。
その他の食洗機非対応の理由
サビ以外にも包丁が食洗機に向かない理由があります。
それはデリケートな刃の摩耗です。
食洗機は洗剤と水の流れで食器を洗浄します。
包丁をこの中に入れる場合はだいたい刃を下に向けることでしょう。
このような格好になることで振動や動きにより、刃が食洗機パーツもしくは近隣の食器に当たることが予想されます。
これによって刃が傷ついたり摩擦などの要因で切れ味が落ちてしまう可能性も大いに考えられますね。
なので面倒ですが手洗い→水分をしっかり拭きとる→自然乾燥の流れがオススメです。
応急処置のサビ取り方法
ここまでのサビを手洗いのみで落とすことは難しいことでしょう。
以下で私が行ったサビ取りと保管方法について説明していきます。
砥石で研ぐ
とにかくサビの部分は落としたい。
ということで砥石で研いでサビ落としをすることに。
砥石は10分ほど水に沈めてから使用します。
研ぎ方は通常通り。
角度をしっかり合わせて刃の表を先端から順に研いでいく。
次に刃の裏の「返り」を取るように何回か裏面を研ぐ。
これを出刃包丁および刺身包丁に実施。
その結果が以下の通り。
何とかマシにはなりました。
食材に直接触れる包丁。
切れ味はもちろん、やはり綺麗な方がいいのは間違いありません。
油と新聞紙を利用した保管方法
研ぐことで錆びを落としました。
しかし、ここで満足してはいけません。
何もしなければまた錆びてしまう可能性も大いにあります。
特に次の使用までの間が開く場合は以下のような処理を実施。
適当な新聞紙を準備。
油を適量染み込ませます。
ちなみに私は手元にあったサラダ油を使用。
あとはこの新聞紙を包丁の刃に巻きつける。
ただ巻きつけるだけでは緩んでしまうのでゴムなどで縛って固定します。
こうすることで刃が空気にできるだけ直に当たらないような状態で保存が可能。
言い換えればサビの防止ができるというわけですね。
もちろん刃に油を薄く塗ってから新聞紙を巻くという方法でもOK。
とりあえずこれで保管してみましょう。
また、長期保管でない場合は使用後すぐに手洗いで汚れを落として水分を十分に拭き取って自然乾燥させます。
クレンザーや錆び消しゴムも有効なアイテム
軽いサビであれば上記のようにがっつり研がなくても落とすことができます。
メモ
・クレンザー
・錆び消しゴム
この2点が有効とされています。
特に研磨剤入り洗剤であるクレンザーは水回りの用品としておなじみ「ジフ」など手元にある方も多いと思います。
このようなものが最もシンプルで使いやすいのではないでしょうか。
これでダメなら砥石で研ぐようにすればOK。
状況によって使い分けてみましょう。
食洗機・乾燥機はダメ!包丁は大切に扱おう
今回は食洗機と鋼製包丁の相性と錆びてしまった時の対応についてでした。
ここでこの記事の要点のまとめをしていきます。
まとめ
・特に鋼製の包丁は食洗機NG
・万が一錆びたら砥石で研ぐ
・長期保管の場合、油が染みた新聞紙に刃を包む
・クレンザーや錆び消しゴムもサビ取りに有効
・使用後すぐ洗浄→水分除去→自然乾燥
鋼はサビやすいという特徴を持っているので使用後は速やかに洗浄と乾燥を心がけるといいでしょう。
最後に重ねて申し上げますが、食洗機ダメ絶対(食洗機対応のもの以外)と覚えていただければ幸いです。
ご閲覧ありがとうございました。