こんにちは。
今回は「バチ抜けシーバス」におけるバラシについて。
比較的、簡単にシーバスを狙えるこのバチ抜けパターン。
最も難しい点は小さいバイトを確実に取ってフッキング〜ランディングまで持ち込まなければならないということ。
泳ぎの弱いバチを吸い込むように捕食するので、この点がかなりシビアになりがち。
それゆえに掛かりが悪く、バラすことが多いと感じる方はいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では現場でも可能なバチ抜けシーバスにおける6つの主なバラし対策とその詳細についてお話ししていきます。
記事の「目次」
原因は?なぜバチ抜けはバラシが多いのか?
まず初めにバチ抜けシーバスではなぜバラシが多いのかということについて。
私が感じるところは以下の2点。
メモ
・吸い込むような小さなバイトがメイン
・そもそも捕食があまり上手くない
先述のようにバチ抜けパターンでは軽く細長いゴカイ類を吸い込むように捕食するので、アタリ自体は当然小さくなります。
その結果、しっかりフッキングしていないケースが多いのではないでしょうか。
そして、バチパターンにおいてよく見かけるのがこのような掛かり方。
完全に口の外側にフッキングしているのが分りますね。
このパターンでの釣りにおいては特に多い気がします。
しっかりアタリが出て釣っているのでスレ掛かりでは無い。
つまり、魚がうまくルアーを捉えきれていないのではないかと思います。
いずれにせよ釣り人側が工夫してより多くのシーバスを獲らなければなりません。
では、以下で具体的なお話を展開していきます。
ロッドは柔らかめ!ソリッドティップも有効
はじめにロッドについて。
小さなアタリを弾かずに取る…。
そのためにはティップの入る柔らかめのロッドを使ってあげる必要があります。
アタリはあるけど全然掛からないという場合にはこの点が関係してるのかもしれません。
主に使用するロッドのスペック的には具体的にはL~ML程度でしょう。
また、専用ロッドと銘打ったものはあまりないと思いますが…中にはこんなものもあります。
エバーグリーン「ゼファー ソリッドソリューション」というロッド。
ソリッドティップとなっており、バチやマイクロベイトパターンメインに使うこのロッド。
ティップがしっかり入るので吸い込み系のバイトにも十分対応してくれます。
使い所がかなり限られるモノですが、このようなものもあるということを頭の隅に置いておくとよいでしょう。
リーダーを長めに取ってみよう
次はリーダーについて。
私の周りでよく聞くのはバチパターンではリーダーを少し長めに取るということ。
具体的に言えば1.5ヒロ以上。
大体メジャーなのは矢引き~1ヒロくらいの長さなのではないでしょうか。
好みで別れるかと思いますが、個人的に使用する種類は最もオールマイティーに使えるフロロカーボンを使用しています。
これは現場でもすぐにできる対策なので覚えておいて損はないかと思います。
フックの刺さりは要注意!交換用トレブルも持参
続いて重要な項目の1つに挙げられるのがフックについて。
小さなバイトを逃さずフッキングに持ち込むために無視することができないこの部分。
理想を言えば軽くて刺さりの良いフックの使用が望ましいところ。
また、針先が鈍ったらすぐ交換してあげることも必要でしょう。
ただ残念ながらフック自体もそう安いものではありませんね。
そんな中、私は刺さり・軽量・コストの3つを兼ね備えているフックを使っています。
それがこちら。
「マニック純正フック」というもの。
バチパターンでお馴染みDUO「マニック」付属の純正フックです。
先ほどの3つの条件をうまく満たしてくれていると感じるもので、何といっても入数に対する価格が安い!
消耗品なので地味にココが嬉しいところ。
一度試してみる価値は十分あると思います。
細軸なので強引なやり取りはフックアウトの原因になりますが良型シーバスもしっかりキャッチ。
ただ、交換の際にはルアーに合った番手を調べる必要があります。
ルアーによっては純正フックの重さやサイズを含めてアクションやバランスがシビアに設定されている場合もありますのでご注意を。
電撃フッキングは必要ない
アタリがあった際のアワセ方についても気を使うポイントのひとつであると感じます。
ひとつ言えるのが激しい電撃フッキングはこの釣りでは必要ないということ。
先述のように口の外や微妙な部分に掛かることも多いバチパターン。
必要以上に強いアワセはバラしの原因に結びつくのではないかと思います。
感覚は人それぞれですが、アワセを入れても掛からない…という場合は振り返ってみてもいいかもしれません。
フックアウト防止!エラ洗いをさせず取り込む
シーバスの特徴の1つとしてファイト中の「エラ洗い」があります。
水面から頭を出して首を振る行動として知られていますね。
これをやられるとフックが外れてしまいバラシに繋がることもしばしば。
そのため、エラ洗いをされないようロッドを寝かせ気味にしてラインテンションを保ち、魚を水面から出さないことが必要でしょう。
シーバスに限らず水面で暴れさせることがバラしの原因となるケースは多々あるのではないでしょうか。
ドラグは締めすぎないように調節しよう
最後にドラグについて。
ファイト中にいきなり走られてフックアウトもしくはラインブレイクなんてことを経験したことのある方は多いのではないでしょうか。
特にバチ抜けに使うシンキングペンシルについては細い軸のフックが採用されていることもあります。
そのため大きめのシーバスには針を伸ばされるなんてことも考えられますね。
そこで重要なのがドラグ調節。
締めすぎると上記のようなことが起こりがち。
なので、適切に調節を行って魚を走らせるときには走らせて体力を奪い、より確実にキャッチしたいものです。
しかし、緩めすぎるとフッキングがうまくきまらないなどの弊害があるので要注意。
また、以下の動画はバチパターンで良型シーバスを釣った際のもの。
オープンな場所であったので掛かった後はドラグを緩めて走らせる…。HITシーンはそんな感じです。
まとめ!バチ抜けシーバスを確実にキャッチするために…
上記で6つのバラし対策についてお話ししました。
ここで各項目をまとめてみましょう。
ポイント
・ティップの入るロッドを使う
・リーダーを長く取ってみる
・フックは軽く細軸のものを使用
・電撃フッキングはNG
・ロッドを寝かせてエラ洗いを防ぐ
・ドラグを適切に調節する
冒頭にもあったようにバチ抜けは比較的簡単なシーバスの釣り方として知られていますね。
しかし、一方でバラしも多く繊細な面も持ち合わせているということもいえます。
今回紹介した対策は現場でもすぐできることなのでお困りの方は試してみてもいいかもしれません。
バチパターンでより多くの魚を釣っていただければ幸いです。
ご閲覧ありがとうございました。